現在の伊万里焼(いまりやき)とは、佐賀県伊万里市で作られる磁器製品の総称です。
ただし、江戸時代の頃は、有田町周辺で作られた肥前地区の磁器が、伊万里港から海外へ輸出されていたことから、それらの有田焼が「伊万里焼」または「IMARI」と呼ばれるようになりました。
2000年代初頭に発生した産地偽装問題以降、明確な産地名を示す「〜焼」という表記が肥前地区でも急速に一般化しました。しかしその名残は今も世界各地に残っており、現在でも「Imari」という言葉が、古伊万里の意匠や模様を指す言葉として、あるいは肥前地区の磁器全体を表す代名詞として使われることがあります。




