唐草紋(からくさもん)とは

唐草紋(からくさもん)とは、植物のツルが力強く伸び、絡み合いながら広がっていく様子を表した文様です。途切れることなく続いていくことから、「縁(えん)が長く続くように」という願いが込められています。

唐草紋にはさまざまな種類があり、古伊万里の装飾にも多く用いられました。代表的なものは「蛸唐草(たこからくさ)」や「花唐草(はなからくさ)」ですが、「梅草紋」「菊唐草」「竜唐草」など、植物や想像上の意匠と結びついた多彩なバリエーションが存在します。

特に「蛸唐草」は時代ごとに大きく変化しており、その描き込みの細かさや筆致から、おおよその製作年代を見分けることができるほどです。