焼き物(やきもの)とは

焼き物(やきもの)とは、陶器や磁器など、粘土や陶石を成形し焼成した製品の総称です。

  1. 陶器(とうき) – 陶土を主原料とし、吸水性があり、比較的低温(約1,000〜1,200℃)で焼成される。唐津焼、やちむんなど。

  2. 磁器(じき) – 陶石を主原料とし、白く硬く、吸水性がほとんどなく、高温(約1,300℃前後)で焼成される。有田焼、波佐見焼、九谷焼など。

  3. 土器(どき) – 縄文土器に代表される、釉薬をかけずに低温(600〜900℃程度)で焼かれた素焼きの器。

  4. 炻器(せっき) – 陶器と磁器の中間的性質をもち、高温で焼かれ半磁器状になり、吸水性がほとんどないが不透明。無釉炻器と施釉炻器があり、備前焼は無釉炻器。

「やきもの」という言葉は日常会話では上記をすべて含む意味で使われ「陶磁器」とも呼ばれますが、学術的にはこの4分類で整理されます。