赤絵(あかえ)とは

赤絵(あかえ)とは、陶磁器の上絵付けを総称する言葉です。すでに焼成された器に色を加えるこの工程は、「色絵(いろえ)」「上絵(うわえ)」「錦(にしき)」などとも呼ばれます。絵柄はガラス質の釉薬の上に描かれるため、英語では「Overglaze(オーバーグレーズ)」とも呼ばれます。

焼き上がった器の表面に、赤・黄・緑のほか、やプラチナなどの絵の具で装飾を施し、再び焼成(上絵付け焼成)することで、色絵の器が完成します。染付のうつわに色絵を施すことを染錦(そめにしき)とも呼びます。

肥前地区(有田や伊万里など)には、この色絵を専門に手がける上絵職人や工房があり、地元では親しみを込めて「錦やさん」と呼ばれています。