泉山磁石場(いずみやまじせきじょう)とは、有田にある磁石(じせき)の採掘場で、1616年に朝鮮人陶工・李参平(りさんぺい)が磁器の原料となる陶石を発見した場所です。
泉山陶石場は1980年に国の史跡に指定され、現在は採掘が行われていません。有田焼の始まりを物語る貴重な場所として大切に保護されており、一つの山がやきものとなったと言われるこの陶石跡地は公園として整備されています。この地に立つと、有田焼の歴史の源に触れる感慨深いひとときを味わえるでしょう。まさに「すべての始まりの地」といえる泉山は、有田を訪れるならぜひ足を運びたい場所です。
現在、肥前地区の磁器は、より加工しやすい熊本県・天草産の陶石などを用いて作られています。有田の泉山や天草で産出される陶石は、この地域特有の原料であり、その高い品質から、他の原料を混ぜることなく単体で純度の高い製品を作ることが可能です。