瀬戸物(せともの)とは本来は 愛知県瀬戸市周辺で焼かれる焼き物「瀬戸焼(せとやき)」を指す言葉です。瀬戸焼は「日本六古窯(にほんろっこよう)―越前・瀬戸・常滑・信楽・丹波・備前」のひとつに数えられ、古くから日常雑器の生産が盛んで、日本全国に広く流通しました。そのため、「やきもの=瀬戸物」というイメージが強く根付いたのです。
現在でも、焼き物(陶磁器)を「せともの」と呼ぶ人も多く、例えば陶磁器市を「せともの市」と呼んだり、「これはガラスではなく、せとものだ」というように、陶磁器全般を指す言葉としても使われています。