水簸(すいひ)とは

粉砕した粘土岩から粘土を精製する工程のことです

磁器の場合、まず「陶石(とうせき)」と呼ばれる白い石のかたまりを細かく粉砕し、それを水に入れてよくかき混ぜます。すると、重い不純物や砂利は底に沈み、上澄みには細かい粘土粒子を含んだ水だけが残ります。この上澄みをろ過し、純粋な粘土粒子だけを取り出すことで、磁器の原料となる粘土が得られます。

この水簸(すいひ)と呼ばれるろ過作業を何度も繰り返すことで、より質の高い粘土が作られます。非常に手間と時間のかかる、地道な作業です。